TopBooks > 信玄の戦争 / 海上知明

« Older Entry | Top | Newer Entry »

November 19, 2006

arrow信玄の戦争 / 海上知明

[ Books ]

shingen.jpg来年の大河ドラマってこともあって本屋に行くと武田信玄関連の本が数多く出てきています。これもそんな中の一冊なんですが、「信玄の戦争 / 海上知明」です。

この本は名将信玄が何故天下を取れなかったかを信玄と信玄の教科書として有名な「孫子」との関係を元に解いて行っています。

孫子の兵法などで有名な孫子の考えが何故信玄の天下取りの失敗の原因になったのかが興味があって読んでみました。

上杉謙信との比較や織田信長との比較などを交えて説明していくのはいろいろ興味深くそれぞれの武将の違いなどが明確に分かって、いままであまり考えなかった角度からの分析が面白かったです。

最終的に天下を取った徳川家康は結局信長の考えを採用せず、信玄的な考えを使って天下を取っていくのですがそんな天下を取れる戦略論を信玄はが進めていたのがわかり、そこがとても興味深かったです。

もう少し孫子の原典なんかを引用して詳しく説明してくれるともっともっと面白い本になったと思うのでそこら辺が少し残念な所です。

コメント

初めまして。『信玄の戦争 戦略論「孫子」の功罪』を著した海上です。この度は拙著を紹介、そして評価していただき本当にありがとうございます。メカが苦手ということもあってなかなか気がつかず、友人から教えてもらい拝見しました。心から感謝いたしております。正直、今までの論調には反発することが多く、誰かがそれを批判しないか、誰かが言ってくれたらそれを評価するのにと思い待っていても誰も言い出さず、かえって既存の論調が強まり常識化してしまいやむを得ず自分が乗り出さざるをえないという感じです。農兵の問題でも、川中島合戦の分析でも、「孫子」の評価でも何十年間も不満をためてきました。ここに取り上げて本にすることもできるのですが、やはり「人間いつ死ぬかわからない」と思うと、「やれるときに全部載せてしまえ」とかなり多くの内容を一冊の本にぶち込んでしまったため、個々についての説明が若干不足気味になったと反省しています。ご指摘の通りです。もし連絡をとることが可能ならば、次に何か出すことがあれば差し上げたいとも考えております。取り急ぎお礼まで。

コメントありがとうございます。このBlogを作っておりますTackです。
著者である海上さんからコメントを頂けるとは幸です。
実はこの時は他にも武田信玄の関連の本を他に3冊ほど読んでいまして、その中で一番面白くまた興味深く書かれていたのが本作だったのでここに感想を書かせていただきました。
確かに沢山の内容が詰め込まれていていろいろ不足気味になってしまっているのかも知れませんが、それはスペース的な問題などもあったのではと察しています。
それよりも、いろいろな視点が今まで自分の知らなかった事でとても勉強になりました。その後孫子の兵法なども個人的に勉強をしたくらいです。
またなにか新しい書籍を発表するときには是非ここで告知などしてください。
その時はまた読まさせていただきます。
ありがとうございました。

そのように言っていただけることは本当に光栄です。
『孫子』に関心をもたれた由、私も『孫子』研究家の端くれで、以前には「孫子研究史」の小論文なども発表したことがあります。恩師の一人・杉之尾先生(『失敗の本質』の共著者の一人)が私の『孫子』関係の師匠です。
Tack様の他の書評も拝見しましたが、かなりの良書を紹介されており、私などが入れてもらえたのは本当にありがたいことと改めて感じました。書評も含蓄にとんだものが多く参考になりました。
アル・ゴアの本なども読まれているようですが、実は私のもう一つの専門が「環境」関係で、過去に「環境思想」と「環境戦略」の本を書いております。現在書きかけているのは環境と文明の問題を思想的にどうとらえるのかというものです。できあがりましたらご連絡いたしますし、もしよろしければ差し上げます。まあ、まだ先の話ですが。

恥ずかしながら孫子については詳しく知らない事だったので2冊ほど「信玄の戦争」を読んだ後に読みました。しかし決して全部を理解できたといわけではなく、いくつかの事柄をキャッチできたといったレベルです。今後もいろいろ勉強していこうと思っています。

書評の事を言っていただけて大変うれしいです。どちらかというと書評というか備忘録的に書く事から始まっていて、読んで思ったり感じた事を書いておこうというレベルでした。徐々にちゃんと書けたら良いとは思っていたのですが時間的なことや能力的なこともあって勢いで書いているだけのときもあるように感じています。

基本的なスタンスは「良い」と思ったものを素直に書いています。初期衝動すぎて作者さんに失礼な事を書いてしまっているかもしれません。そんなこともあってこのようなコメントで意見を交換出来るような場を開いていろいろ意見を言い合えるようなところにして自分の書評や書いたことに責任を持とうと思っています。

「環境」については昔から興味のある事柄で個人でいろいろ勉強している感じです。ゴアの本も良いとは思ったのですが、少し「終末論的ビジョン」が強すぎのような気もしました。取っ掛かりになるという面では良いとは思ったのですが。

海上さんの書かれた「環境思想」と「環境戦略」の本も是非読まさせていただきます。

コメントする

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.purelistener.com/mt/mt-tb.cgi/282

トラックバック

» 不都合な真実ゴアは主演賞 from 不都合な真実 ゴア批判
不都合な真実 ゴア批判一瞬アメリカ大統領になった、アル・ゴアはブッシュ大統領にとって不都合な真実ですね。「不都合な真実」は三点を指摘します。地球温暖化は本... [Read More]

Advertises for This Site

« Older Entry | Top | Newer Entry »

Tag Clouds